もう15年以上前の記憶だ。
僕たちは、親の言いつけ以上に厳格なある目的を持って、午後5時には家に帰っていた。
平成ガンダム、戦隊モノ、勇者シリーズ、僕たちの夕方には夢が用意されていて、窓から差し込んでくる夕日にテレビ画面が浸食されていくことにいらだちながら、でも瞳はキラキラしていた。
少なくともあの頃の僕には既に生意気な性分は備わっており、両親の言いつけに背くなんてことは日常茶飯事。ブライトの言う「殴られもせず一人前になったものがどこにいるものか!?」という言葉には、半人前手前に届きたいと考えている僕もよくわかる。
殴られて僕は大きくなった。
少なくともあの時代、僕は両親とのコミュニケーション不足を感じることはなかった。夕方が、僕たちに用意されていたあの頃は。
お正月、久しぶりに閉店メンバーに入った。
忘れていた感覚、忘れていた違和感を鮮明に思い出した。
11時を過ぎて、家族連れがやってきた。5人家族だ。母親に抱かれた子供は眠そうに眼をこするのに、母親は子供が眠るのを許さず、抱く腕を揺すって起こそうとする。
そして、子供たちの物色したテレビゲームに父親がいちいち難癖を付けて、レジまで持ってくる。
一言も抗うことは僕には許されてはいない。
なぜなら僕は、店員だからだ。
けれど、鮮明に違和感を覚えた。
正月だからじゃない。去年、恒常的に閉店メンバーに入っていたときも、同じ違和感を感じていた。
どうして眠る時間になってようやく、親子のコミュニケーションが始まるのだろう。
僕らに夕方が与えられていたあの頃には、そんなこと考えもしなかったのに。
それとも、僕だけが異端なのだろうか。
僕たちは、親の言いつけ以上に厳格なある目的を持って、午後5時には家に帰っていた。
平成ガンダム、戦隊モノ、勇者シリーズ、僕たちの夕方には夢が用意されていて、窓から差し込んでくる夕日にテレビ画面が浸食されていくことにいらだちながら、でも瞳はキラキラしていた。
少なくともあの頃の僕には既に生意気な性分は備わっており、両親の言いつけに背くなんてことは日常茶飯事。ブライトの言う「殴られもせず一人前になったものがどこにいるものか!?」という言葉には、半人前手前に届きたいと考えている僕もよくわかる。
殴られて僕は大きくなった。
少なくともあの時代、僕は両親とのコミュニケーション不足を感じることはなかった。夕方が、僕たちに用意されていたあの頃は。
お正月、久しぶりに閉店メンバーに入った。
忘れていた感覚、忘れていた違和感を鮮明に思い出した。
11時を過ぎて、家族連れがやってきた。5人家族だ。母親に抱かれた子供は眠そうに眼をこするのに、母親は子供が眠るのを許さず、抱く腕を揺すって起こそうとする。
そして、子供たちの物色したテレビゲームに父親がいちいち難癖を付けて、レジまで持ってくる。
一言も抗うことは僕には許されてはいない。
なぜなら僕は、店員だからだ。
けれど、鮮明に違和感を覚えた。
正月だからじゃない。去年、恒常的に閉店メンバーに入っていたときも、同じ違和感を感じていた。
どうして眠る時間になってようやく、親子のコミュニケーションが始まるのだろう。
僕らに夕方が与えられていたあの頃には、そんなこと考えもしなかったのに。
それとも、僕だけが異端なのだろうか。

